活動内容


 東北大航空部は阿武隈川の河川敷にある角田滑空場で、「グライダー」に乗って空を飛ぶことを主な活動としています。

 さて、「グライダー」とはいったいどんな乗り物なのでしょうか。名前は聞いたことがあってもそれがどんな乗り物か疑問に思う方は多いと思います。

「グライダー」とはエンジンといった動力源を持たない航空機のことを指します。つまり、グライダーは紙飛行機のように空気の力だけで空を飛びます。

 しかし、グライダーは動力を持たない航空機であるので、当然自力で離陸することができません。

グライダーは大きく分けて次の2つの方法で離陸します。


1.ウインチ曳航

 土木現場や漁業で用いられることの多いウインチですが、これをグライダーの曳航に利用するのが大学の航空部では一般的です。当航空部でもこの方法でグライダーを離陸させます。通常この方法で高度300mまで上昇することができます。

2.飛行機曳航

 動力付きの飛行機に曳航してもらい、ある程度の高度まで上昇するのが飛行機曳航です。角田滑空場においては社会人クラブがこの方法でフライトを行っています。ウインチ曳航と違って高度600m以上や滑空場から離れたところまで曳航してもらえるのがこの方法のメリットです。

 グライダーの面白いところはエンジンが無くても、上昇気流を利用して空高く上がることができる点です。うまく上昇気流を捕えられれば、高度3,000mのフライトや5時間のフライトも可能になります。

特に私たちが普段活動している角田滑空場は奥羽山脈の東側に位置し、日本でも有数のソアリングスポットとして知られています。さらに仙台市中心部から車で1時間とアクセス面においても大変良好な滑空場となっております。


 日本を代表するグライダーパイロットである斎藤氏はこの角田滑空場を拠点とし、2015年5月にはアジア記録となるFAI750km(直線距離にして東京→山口)のフライトを成し遂げました。

また、東北大航空部のメンバーも続々と50kmフライトや5時間フライトを達成し、当航空部は全国的に見ても大変恵まれた環境での活動が可能となっています。

 しかし、記録を目指して飛ぶだけがグライダーの醍醐味とは限りません。

 毎年2月には旧帝大の航空部が集い「七大戦」が、3月には全国から勝ち上がった大学が集い「全日本学生グライダー選手権」が開催されます。こうした大会でNo.1を目指して操縦技術の向上を目指すのもまたグライダーの醍醐味ともいえるでしょう。

 この他にも海外でグライダーフライトを楽しむのもよし、アクロバット飛行に挑戦するのもよしとグライダーの世界はとても奥が深いのが特徴です。

 現在はメンバー15人で活動を行っています。グライダーにかける思いは人様々、各々が自分なりの楽しみを見出し宮城の空を満喫しています。メンバーはみな大学からグライダーを始めた人たちばかりで、入部にあたっては飛行機の操縦の経験は必要ありません。また、活動頻度がそれほど多くないので学業・サークルの両立もOKです!

 さあ!新しいことを始めたいと思っている新入生、入る部活・サークルを決めかねている新入生、私たちとともに大空へ挑戦してみませんか?きっと、あなただけの大空を手に入れられるはずです!

興味をお持ち方、質問をお持ちの方はぜひこちらまでメッセージをお願いいたします。

航空部の4年間


入部から初ソロまで

 初め練習生は、教官と一緒に飛びながら、少しずつ操縦の仕方を覚えていきます。舵は、前の席と後ろの席でつながっており、いつでも教官が操縦できるようになっています。

 グライダーの操縦に必要なのはゆっくり、少しづつ動かすことです。思い通りに動かなくても、焦らず慎重に操作しましょう。

 

〈練習科目〉

1.まずはまっすぐ飛べることを目標にします。

 常に気流が動いている上空において、風に流されずまっすぐ飛ぶのは思いの外難しいことなのです。

 

2.次に、旋回できるようにします。

 曲がれなくては行きたい方向に行けません。手と足をうまく使って舵を操作し、きれいな円を描いて旋回できるようにします。上空でS字や8の字といった曲線を描く練習もします。

 

3.そして、離陸できるようにします。

 基本操作を覚えたら、次はいよいよ自分の手でTAKE OFF! 急角度で上昇する離陸は一苦労。周りの景色を見ながら正しい上昇角度にしなければなりません。ついつい勢いよく引きすぎて急に姿勢が変わらないよう注意が必要です。

 

4.着陸~♪

 ずっと空を飛んでいたくても、いずれは着陸しなくてはなりません。滑走路にまっすぐ降りれるように向きを合わせ、正しいスピードに調整し、着陸地点にきちんと降りられるように高さを調整したりとすることは盛りだくさんです。いろいろなことを同時に注意していなくては上手い着陸はできません。

 

5.回復操作

 ここまでできるようになれば、基本的には1人で飛ぶことができます。しかし、相手は自然、急な気流な変化により、機体が激しく揺れることもあります。また、過度な操作やトラブルにより機体が異常姿勢になる可能性も否定できません。

 そのような異常時においても、パニックにならず、冷静に対処できるよう、あえて異常な姿勢を作り出し、回復させるというトレーニングを行います。

 練習生の中にはジェットコースターのようなフワッとした感覚が好きで、サブG(低重力)トレーニングにはまる強者もおります。

 

6.初ソロ!!

 十分な技量を得て、初めて一人で飛ぶことができます。初めて一人で飛ぶことを初ソロといい、早い人で1年ぐらいで一人で飛べるようになります。

 上空にいる機体をすべて着陸させ、安全な状態で準備します。教官と他の部員が見守る中、一人飛び立ちます。不安と緊張でいっぱいでありながらも、初めて一人で飛ぶ喜びはどんなものにも変えられません。

 

 

▲教官とともに搭乗する はじめのうちは、後ろで教官の握る操縦桿は固く、ビクともしない。

▲離陸の様子 機体の下から索で引かれている。

離脱高度、300mに到達したら、この索を切り離す。

▲着陸の様子 滑らかに着陸地点へ降りには技術力が必要とされる。

▲初ソロで記念撮影! 

「辛かったこともあったけど、1年間続けてきて本当によかったと思える瞬間。」


一人で飛べるようになったら

 一人で飛べるようになったら、次は、いかに長く・高く・遠くに飛べるかを目指します。

 上昇気流を見つけられるようにし、その中にうまくとどまっているようにするスキルを上げていきます。うまくなれば、5時間超えのフライトや高度3000m越えのフライトをすることができます。

 


自家用操縦士への道

 自家用操縦士免許は最も身近なパイロット国家資格です。航空部では、この免許を取ることも一つの目標としています。もちろん、免許を取らないで教官とフライトしたりなど、飛び方は人それぞれです。

 自家用操縦士の免許をとることで、単座機JA01VTに乗ることができます。


活動日程


<基本的な活動>

フライト:隔週土日、祝日 @角田滑空場

部 会 :毎週火曜日   @部室

 

<その他の活動>

機体整備:月に1回程度    @霞目飛行場

その他、スキー旅行、芋煮会、ボーリング、カラオケといった楽しい活動も盛りだくさん!!

活動場所


・角田滑空場

・部室(新サークル棟316号室)

・霞目飛行場